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blog【院長ブログ】バリウム検査(胃透視検査)で異常を指摘された

2025.10.20

バリウム検査で“ひっかかった”……そのとき、どうすれば?

健康診断でバリウム検査を受けたあと、結果表に「隆起性病変」「陥凹性(かんおうせい)病変」「ひだ集中」「粘膜不整」といった言葉が書かれていて、驚いたことはありませんか?さらに「胃炎疑い」「胃潰瘍疑い」などと記載され、「要精密検査」の判定がついていると、不安になったり、どうしてよいか分からず落ち込んでしまったりする方もいらっしゃいます。けれども、こうしたときこそ大切なのは、放置せず、消化器内科をきちんと受診することです。

 

“精密検査”と書かれていても、慌てる必要はありません

バリウム検査で異常を指摘されても、すぐに重大な病気が見つかるわけではありません。実際、「要精査」「要精密検査」となっても、経過観察で済むことも少なくないのです。

だからといって、「怖くなったから行かない」「前にも同じようなことを言われたから大丈夫」と自己判断で受診を見送ってしまうと、病気の早期発見のチャンスを逃すことになってしまいます。

 

そもそも、バリウム検査とは?

バリウム検査(胃透視検査)は、造影剤であるバリウムを飲み、胃の中に薄く広げて、胃の形や表面の凹凸をレントゲンで観察する検査です。

日本では胃のスクリーニング検査として長年行われてきましたが、病変の詳しい状態や質を判別するには限界があるとも言われています。そのため、より確かな診断を得るためには、胃カメラ(上部消化管内視鏡)による精密検査が必要になります。

 

胃カメラで、より確実な検査を

消化器内科を受診すると、多くの場合、医師から胃カメラ検査(内視鏡)を勧められるでしょう。胃カメラでは、胃の粘膜を直接観察でき、12mmのごく小さな病変も見つけることができます。

また、検査中に組織の一部を採取(生検)して、より詳細な診断を行うことも可能です。検査時間はおおむね5分程度。経鼻内視鏡や鎮静剤を使うことで、以前よりも負担が少なく受けられるようになってきました。

「バリウムより胃カメラの方が楽だった」と感じる患者さんも、いまでは少なくありません。

 

信頼できる医療機関を選びましょう

バリウム検査で異常が出たら、まずは消化器内科を受診すること、そして必要であれば胃カメラを受けることが基本の流れとなります。

このときに大切なのは、「胃カメラの技術に長けた医師」がいる医療機関を選ぶこと。

症例数の多さや、経鼻・経口・鎮静の選択肢があるかどうかなども、検討材料になるでしょう。検査後の説明が丁寧かどうか、治療までの連携体制が整っているかなども、医療機関を選ぶうえで重要なポイントです。

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