切れ痔はどれくらいで治る?放置しても大丈夫?
「排便のときに肛門が痛い…」「トイレットペーパーに血がついていた」
そんな症状、もしかしたら“切れ痔”かもしれません。
多くの切れ痔は「急性裂肛」と呼ばれるもので、軽度であれば4〜5日ほどで自然に治ることが多いとされています。
しかし、痛みが続いたり、繰り返す場合には要注意。放置すると悪化するリスクもあります。
自分でできる切れ痔の対処法
患部を清潔に保つ
ただし、シャワートイレやおしりふきの使いすぎは逆効果。乾燥を防ぎましょう。
便秘・下痢を避ける
水分と食物繊維をしっかり摂り、香辛料やアルコール、冷たい飲み物は控えめに。
入浴・温めで血流を促進
湯船につかる、温座パッドを使うなど、患部を温めることで治癒が早まります。
病院に行くべきケースとは?
・かゆみがある
・排便しにくい
・数週間〜数か月治らない
・切れ痔を繰り返す
こうした場合は、慢性の切れ痔に移行している可能性があります。自己判断せず、肛門科や消化器内科などで診察を受けましょう。
慢性化すると起こること
・肛門ポリープや潰瘍、皮垂などが生じ、排便のたびに出血・痛みが悪化します。
・肛門が狭くなる肛門狭窄を起こすと、手術が必要になるケースもあります。
・ごくまれに、クローン病やHIV、梅毒など全身性疾患が背景にあることも。
痛みを放置せず、早めに対処を
軽い切れ痔は数日で治ることが多いですが、慢性化すると生活に支障をきたすこともあります。
長引く痛みや繰り返す出血は、単なる切れ痔ではない可能性もあるため、専門医への相談をためらわないでください。