痔のお悩みは早めのケアが肝心!
いぼ痔やきれ痔など、痔の症状は多くの方が抱える悩みのひとつです。特に「どの薬を使えばいいのかわからない」と迷われる方も多いかもしれません。痔の治療薬には大きく分けて「注入軟膏」「坐剤」「軟膏」の3種類があります。今回は、それぞれについてわかりやすくご紹介します。
注入軟膏
内側も外側も、これ1本でラクラクケア
「注入軟膏」は小さな容器に入った軟膏を肛門内に注入できるタイプで、外側に塗る使い方もできる“2ウェイ”仕様が大きな特徴です。いぼ痔のように肛門内側が腫れている場合は、ノズル先端部を肛門に挿入し、軟膏を内側に直接行き渡らせることができます。また、外側に腫れやキズがある場合は、チューブから少量出して塗布するだけでOK。使い切りの個包装タイプが多いため、衛生面でも安心ですし、外出先や旅行先でも携帯しやすいのが嬉しいポイントです。
「注入軟膏」は、内外どちらの症状もカバーしたい方に向いています。排便後や入浴後、寝る前などに使用すると効果的です。
坐剤
患部に直接効かせる頼れる一手
坐剤は肛門に挿入して使い、体温で溶けながら患部に直接作用するお薬です。油脂性基剤が傷ついた粘膜を保護してくれるため、排便時の刺激を抑える効果も期待できます。主に肛門の内側で起こるいぼ痔やきれ痔にアプローチしたい方には特におすすめです。
軟膏
外側の悩みにしっかりバリア
従来から馴染みのある「軟膏」は、主に肛門の外側や付近の症状に向いています。ガーゼにのばして貼り付けてもよいですし、直接手で塗布しても構いません。坐剤や注入軟膏と同じく基剤に油脂性を含むものが多く、刺激を抑えながら患部を保護してくれます。
自分に合ったタイプで快適に!
注入軟膏、坐剤、軟膏の3種類は、それぞれアプローチできる範囲や使いやすさが異なります。肛門の内側・外側のどちらの症状が強いか、痛みや腫れの場所はどこかなどを考慮しながら、最適なものを選ぶことが大切です。いぼ痔やきれ痔は、できるだけ早期にケアすることで日常生活の負担が軽減されます。症状が続く場合や悪化がみられる場合は、ぜひ専門医に相談してください。あなたの毎日が快適になるよう、正しい知識を身につけて賢くケアしましょう。