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【院長ブログ】ピロリ菌除菌の副作用

ピロリ菌の除菌治療とは?

ピロリ菌は、幼少期に感染すると、一生涯胃内に存在します。ただ、除菌治療を受けることで、多くの人がこの菌を除去できます。この治療は、数種類の薬を1週間服用するだけ。また、一度治療を受けると再感染のリスクは非常に低いです。慢性胃炎の患者さんは、内視鏡での診断を受け、保険適用の治療が行われます。

治療の副作用

除菌治療を受けると、約10%の人が軟便や軽い下痢の症状が現れます。副作用として、味覚障害や腹痛、便秘が起こることがあります。特に、フラジールの副作用でアルコール摂取時に悪心や嘔吐が生じるため、除菌期間及びそれ以降の3日間はアルコールの摂取は避けるべきです。また、約5%の人はアレルギー反応を示すことがあり、主にペニシリンへのアレルギーです。このような症状が現れた場合は、速やかに服薬を中止し医療機関を受診する必要があります。

除菌後の注意

除菌成功の判定は、治療後1ヶ月以上の期間を置き尿素呼気試験で行います。陰性となった場合、成功とみなされます。しかし、除菌成功後も胃癌のリスクは完全にはなくならず、胃の状態によっては胃カメラ検査が必要になります。また、除菌後は胃の酸分泌が正常に戻るため、胸やけなどの症状が出ることがあります。その場合、胃酸を抑える薬の服用が効果的です。さらに、除菌後に体重やコレステロール、血糖値の上昇が見られることも。特に数値が高い人は食生活の見直しが求められます。