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【院長ブログ】胃カメラ

胃カメラを受ける理由は大きく分けて3つ

何らかの症状がある場合

みぞおちの痛みがある、胃酸が上がってくる、真っ黒い便が出る、血液検査で貧血を指摘された、胃透視検査(バリウム検査)で異常を指摘されたなどの症状や、検査での異常がある場合はその原因を調べるために検査が必要です。

定期検査(もしくは人間ドックや検診)で受ける場合

症状がないので検査を受けるのをためらわれる方もいらっしゃるかと思います。
ただ、食道・胃・十二指腸のがんは早期であれば内視鏡の治療で切除が可能であり、完治率も極めて高いです。
がんができることを完全にふせぐ方法はありません。ただ、症状がなくても定期的に検査を受けていただくことで、がんができても身体への負担が少ない治療で、根治の治療を行うことができる可能性が極めて高くなります。
そのためリスクが高い方では、定期的に検査を受けることが重要です。
検査間隔についてですが、よほどリスクが高い方でなければ年に1度程度胃カメラを受けると良いでしょう。

ポリープがあり経過観察の目的で検査を受ける場合

「胃カメラ」は正式には「上部消化管内視鏡検査」といいます。
上部消化管とは口から十二指腸までのことで、胃カメラでは胃だけでなく、のど(咽頭・喉頭)から、食道・胃・十二指腸までを観察することができます。
粘膜の色の変化や凹凸など性状を直接観察できるので、多くの情報を得ることができ、がんの早期発見にも繋がります。
また、異常所見があった場合、生検(組織の一部を取ってくる検査)を行うことで確定診断をつけることも可能です。

胃カメラの楽な受け方

1.体勢は基本的に横向きで、右脚を左脚の前に出すように。
2.最初はあごを突き出すようにしておいていただいて、カメラの先端が食道内まで進んだら、今度はあごを引きましょう。
3.カメラが食道に入る際にはできるだけ力を抜いてください。大きな飴玉を飲み込むような感じで、カメラを飲み込見ましょう。
4.カメラの先端が食道に入った後はできるだけ力を抜いて楽に。ただし、げっぷだけ極力我慢いただくように気をつけましょう。げっぷを我慢いただければ胃の中の観察がスムーズに進み、検査時間自体も短くなります。
5.検査中はつばや上がってきた胃液などはすべて自然に口から垂れ流すように。飲み込むと気管に入り、むせたり、肺炎を起こすおそれがあります。

これらの内容はすべて検査時にこちらからお声かけさせていただきますのでご安心ください。